産科初診について-前編

月経が6週間きていないタイミングがいいと思います。例えば、月経が１週間遅れ妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、そこからさらに１週間くらい待ち、月経が２週間ほど遅れたタイミングで受診するのがおすすめです。

予約制の病院が多いので、まずは近くの健診協力医療機関の産婦人科医に電話してみてください。

問診票を確認しながら、何回目の妊娠かどうか、最終の月経開始日、身長、体重、アレルギー歴、月経歴、喫煙、飲酒、家族歴を確認します。自然妊娠なのかまたは不妊治療での妊娠なのかも確認します。

私の病院では甲状腺の触診と胸の音を聞いています。そしてお腹に超音波をあてて検査をします。内診は必ず毎回するわけではないのですが、希望があれば応じています。

この問診と超音波検査で子宮内の様子を調べ胎嚢を確認します。おおよそ妊娠９週で出産予定日を算出できますので、９週を目安に次の検診の予定を決めていきます。

初診で大事なのは異所性妊娠（子宮外妊娠）ではないかの確認ですね。

特に指定はありませんが、着脱はあるかもしれないので着替えやすい服装が一番です。

基本的には月経時の出血量と同等以下の出血や軽度の腹痛などなら、外来診察時間外の受診は不要です。もし心配な方は診察時間内に来ていただければ大丈夫です。

私の話にはなりますが、例えば次の診察は3週間後で大丈夫だと伝えた場合でも、「心配なので毎週診察してもらいたいです」と妊婦さんが言えば、妊婦さんの考えを尊重して診察を受け入れていますよ。

お薬手帳を持参するか、市販薬の名前を産婦人科医に伝えて確認してください。服用したものをお聞きした上できちんと説明はしていきますが、持病の薬がある場合、急に飲むのをやめてしまうとかえって母体に悪影響が出る場合もあります。

必ず主治医に妊娠したことを伝え、今後の治療について相談するようにしてください。自分の判断で決めてしまうのが一番よくありません。