えむ

大町病院は健診協力機関としての健診の流れを教えてください。

産婦人科医

初診の後、11週頃に出産する病院を受診して予約し、特にハイリスクでなければここで30週まで健診を受けた後、分娩医療機関に移ります。ほとんどの方は希望の病院を決めてこられますが、移住してこられて土地勘がない方や、既往歴や持病がある方は、リスクに応じて大きな病院に紹介したりします。

えむ

なるほど。

産婦人科医

あと30分車を走らせれば着くので、多くの方が最寄りの穂高病院で出産されます。白馬・小谷の妊婦さんは初めから長野市に出る選択をする方も多い印象です。切迫流産、切迫早産等、妊娠中のリスクについては、通院で可能なうちは対応し、いま産科の入院は受けられないので、大きな医療機関に紹介するかたちになります。

えむ

松本大北地域では、妊娠出産にあたり健診協力機関と分娩医療機関が分かれていることについて、妊婦さんの理解は得られていますか?

産婦人科医

大町病院でお産を取らなくなってからもう10年経っているので、皆さん事前に調べて、この体制を理解して来られる方がほとんどです。

病院側としても、分娩数自体が減っている中で、医療資源を分散させていては、周産期医療の安全は保てないので、現実的で良いシステムだと思います。都会だとたらい回しになるのでは?と危惧されるようなケースも、取りこぼすことのないネットワークがあるのは素晴らしいことで、全国的にも珍しいかと。他地域ではカルテ共有システムの導入などもあると聞きます。住み分けはこれから増えていくのではないでしょうか。

えむ

助産師外来について教えてください

産婦人科医

妊婦さんの不安を減らして安心して出産を迎えるために、妊娠出産の流れ、問い合わせ先や手続きについて説明するほか、家庭環境や受診歴、生活の悩みなど、診察とは別室で、助産師が1時間ほどゆっくり話を伺います。

分娩を取り扱わなくなってからも、ぜひ継続してほしいとの声があり続けています。

診察で医師に話せなかったようなことも助産師には話してくれることも多いですし、会話の中から思いがけない問題が浮かび上がってくることもあるので、必要があれば市町村とも連携を取ってケアに当たります。

助産師外来のタイミングは妊娠初期と中期に設定していますが、4月から、事前に予約が無くても、聞きたいことがあれば診察の後に助産師に相談できる体制を作っています。