
産後の母子ケアについて教えてください。


通常産後の健診などは出産した病院で受けるのが基本ですが、出産先の病院がOKであれば、母乳のトラブルや、体重の悩みなど、産後すぐから大町病院で対応することができます。産婦さんは病院が距離的に近い方が助かるという面もあるでしょうし、分娩医療機関の負担減にもなります。
産後、体調がすぐれない、母乳育児が軌道に乗らない等のトラブルを抱えたとき、体調回復のため入院してサポートを受ける「産後ケア」の体制もありますが、年1人ぐらいしか実績がなく、まだまだどんなものかイメージしづらく浸透していないようです。「人に頼るのは気が引ける」と思ってしまうのかもしれません。認知が広まるといいのですが。

大北地域ならではの難しさは何かありますか?

病院までの移働距離や、夜間はタクシーが走っていなかったり、自家用車以外の交通機関の乏しさ。実際にお産やトラブル時の搬送が間に合わなくてという例はごく少ないですが。
コロナ禍を経て、ママ友と繋がる機会がなく子育てで孤立しがちだったり、良い面と悪い面とありますが、同居や近居のジジババが出産育児に密に関わり、昔ながらの子育てを押し付けるのが、ママにとってストレスになるケースも多いように思います。

両親学級などはやっていますか?

コロナで中止して以降、再開できていませんが、助産師外来で個別の対応と、大町市主催の年数回の両親学級を、市から委託されて大町病院の助産師が勤めています。
生活のベースは病院ではなくあくまで市町村なので、細かい困りごとを保健師さんにつなげられる機会になれば。また先ほどの産後の母子ケアについてもアナウンスし、産んだら安心してここに戻ってきてね、というメッセージを伝えています。

大北地域の妊婦さんにメッセージをお願いします

産後に何かあった時、ここに相談できる場所がある、戻ってこられる、と心にとめて出産先へ行ってもらえるように、短い健診の時間の中でも、信頼関係を築きたいと思って臨んでいます。医師、看護師、助産師がチームで手厚く支援しますので、安心して出産してもらえればと思います。