気をつけた方がいい食べ物はありますか?
「生肉」と言われるユッケ、馬刺し、お寿司などは食べない方がいいですか?とよく聞かれるのですが、熱を加えていないものはやはり食中毒のリスクが高いので、火を通した食材の方がもちろん安全です。でも実は、食べ物についての考え方は産婦人科医それぞれ異なる部分もあり、カフェインについても絶対取ってはダメなのではなく、適度な摂取量を守れば大丈夫だという情報もあります。
医師監修の信頼できる情報が手に入る「Babyプラス」というアプリには、食べ物について細かく情報が載っているので参考になると思います。このアプリについては別の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね!
そうなんですね。後で確認してみよう!
車で遠出をする予定があると心配な妊婦さんも多いと思うのですが、それは大丈夫なのでしょうか?
妊娠したといっても特別な制限はありませんが、眠気が来たりや集中力が落ちるなど今までとは違う体の変化もあります。
遠出はダメというわけではありませんが、長時間の運転はひとりでするのではなく、ご家族やサポートしてもらえる人と一緒に出かけ、こまめに休憩を取るのがいいと思いますよ。
では仕事はどうでしょうか?いつ、誰に相談するか迷いますよね。
仕事を続けるかどうかは自身の環境や状況によって判断してもらうのが一番ですが、早めに職場の人に相談するのがいいと思います。
ですが妊娠9週までは流産も起こりやすいです。職場に妊娠を伝え、数週間後に流産をしたことを伝えなければならない辛い経験をした方もいらっしゃいました。タイミングもよく考えて信頼できる人に相談するのが良いですね。
なるほど。実際に仕事に影響が出ることもあるのでしょうか。
妊娠中は身体的な症状が出て、仕事に影響が出ることも確かにあります。また、仕事の内容によっては、母体や胎児への影響について不安を感じることもあるかもしれません。そのような場合は、主治医から診断や指導を職場に伝えられる「母性健康管理指導事項連絡カード」を利用することもできます。主治医と職場、そして家族と相談しながら考えていきましょう。
ご家族も診察に同行できますか?
ご主人も一緒に来られる方が多いですよ。私の病院では付き添いの家族に対しては制限を設けていないので、熱や風邪の症状などがなければ上のお子様も一緒に診察を受け入れています。妊婦健診のたびに上のお子さんを預けるのは、お母さんの負担も大きく大変ですもんね。ただ、これは病院によって対応が違うと思いますので確認してみてください。
わかりました。
性行為は控えた方がいいのでしょうか?
性行為自体には問題はありませんが、性感染症予防のためにもコンドームの使用をお勧めします。お腹が大きくなってきてからは、お腹に圧をかけない体制をとってもらうなど妊婦さんに負担がかからないように配慮してもらってくださいね。
私はいつも、妊婦さんが不安に思っていることや悩んでいることに対して寄り添うようにしています。話しやすい環境を作り、その都度、対応策や選択肢を提案できるようにしています。病院スタッフも丁寧な対応をいつも心がけています。